pha×佐藤友哉×滝本竜彦 「作家の知の整理術」トーク覚え書きメモ




2/10に行われたphaさん、佐藤友哉さん、滝本竜彦さんの
「作家の知の整理術」のトークのメモです。

動画撮影されていたようなので、
後々どこかで観れるようになるんじゃないかと思いつつ、
メモを残しておきます。

ところどころ抜けていたり、言ってる人が違ったりするかもしれません。
お三方の敬称は略させていただいております。

書き起こしに感想を加えたものを書きました。
感想を書いてて「あ、こんなことも言ってたな」と思い出したものの
追記もあるので、私の感想を聞いてやってもいいという人はこちらどうぞ。

pha×佐藤友哉×滝本竜彦 「作家の知の整理術」感想

2020.02.11

エッセイと小説の違い

pha:エッセイは書けるけど小説は書けない。
どうやって書くの?

滝本:「私は今日お母さんと牛角に行きました」の
「私」を変えるだけ!
→「ナスターシャは今日お母さんと牛角に行きました」
→「ナスターシャは今日お母さんとアスガルドに行きました」

佐藤:「どこでもいいからどこかへ行きたい」後半は小説だと思った。
小説と言い張れば小説みたいなところはある。

フィクションの要素を入れるのが恥ずかしい問題

ファンタジーキャラクターの名前付けるのが難しい。

滝本:まだ馴染んで無い。
佐藤:色んな作家が何百年前から言ってるから!

滝本:「NHKにようこそ!」の中原岬の中原は「中原中也」の本があったから。
元ネタあると恥ずかしくない。

「キャラクターが勝手に動いてくれる」はあるの?

滝本:ある派
佐藤:ない派

佐藤:キャラクターが勝手に動くとかない。
それは僕の実力でしょ!僕の才能と努力と時の運とバイオリズムの結果!!
滝本さんだってプロット書くでしょ?

滝本:プロットは書く。
でも会話とはアドリブじゃない?

「キャラクターが勝手に動く」は定義が違うだけで、
多かれ少なかれあるし、著者が動かしてる部分ももちろんある。

滝本:キャラクターと対話するようにしている。
佐藤:寝る前にプロットを考えるとチューニングがあってくる。

滝本:逆にエッセイが書けない

滝本:過剰な脚色をしてしまう
佐藤:滝本さんは小説の中で、現実でクリアした問題についての
知識を入れている、啓蒙しているというか。

経験や知識を、phaさんはメソッドに
滝本さんは小説にしているのでは。

滝本:エッセイの語尾を「わよ」に変えたら小説になるよ。

「美しい」という言葉を使わずに美しさを表すのはもう古い

pha:小説家は「美しい」という言葉を使わずに、
美しさを表すもんじゃないの?

佐藤:それはもう古い!
「彼女は美しい」というのにも流行りがある。
今は「背が高かった」、「綺麗だった」、「かっこよかった」でいい!
はじめ、「鈴木」がどんなやつかわからなくて、
読み進めると、だんだん「鈴木」がわかってくるのは、もうダサい。
僕は好きだし、そういう文章カッコいいと思うけど。

最近の小説を読んで学んだりするんですか?

滝本、佐藤:するする。仕事ですから。

佐藤:音楽と同じで、(自分たちの世代の)
ミスチルばっか聴いていたらダメ。

2人とも転生モノを書いている。

転生! 太宰治 転生して、すみません (星海社FICTIONS)

異世界ナンパ 〜無職ひきこもりのオレがエルフや猫人間や幼女竜に声をかけてみました〜(WEB無料連載)

滝本:もはや周回遅れ感があるけど。笑
佐藤:これ(転生!太宰治)なんか流行りモノばっかだわ。笑

佐藤:書けない時は枠組みを利用する。

佐藤:転生モノもフォーマットがある。
誰でもかける。だから「なろう小説」で多い。

佐藤:枠組み、構造が欲しい。
恋愛モノは枠組みがないから書けない。

滝本:あるでしょ!
佐藤さんは幸せな構造を受け入れるのを拒否してる。

佐藤:ラブストーリーは売れないでしょ。

滝本:いやいや売れてるよ!
ハリウッドのラブコメとか。

佐藤:映画を観ればいいのか?

pha:てゆーか、島本さんバリバリ書いてるでしょ…。
(佐藤さんは作家の島本理生さんと結婚されています)

佐藤:そうか、妻に聞けばいいのか…。

(会場となった本屋B&Bは、ゲスト用のカップに本のジャンル名が書かれていた。
初めはphaさん:SienceFiction、佐藤さん:Misteryだったのだが、
休憩後、スタッフのおちゃめか「ROMANCE」と書かれたコップが佐藤さんに。)

(佐藤さんと島本さんのなれそめはこちらで読めるとか読めないとか…。)

pha:滝本さんはどうやって書かれているんですか?

滝本:パクってる。僕のは9割人のもの。
カッコよく言えばサンプリング。

pha:でもバンドはオリジナルにこだわってるよね?
僕はコピーバンドも楽しそうでいいなって思うんだけど…。

滝本:バンドはコピーできない。
丸写しは作業になる。
自分の手柄にしたい。

実際の作業はどんな感じ?

滝本さんオススメの本。

佐藤:早起きは三文の徳、みたいな?
滝本:昼2時に起きてからこれやってる。
バンド活動が円滑になった。

滝本:毎日スタバに行って、MacBookを開く。
周りもMacbookで意識高いことをしているので支援効果がある。

さらにインスタで「今から小説を書く」とつぶやくと、
さらに支援効果がある。
そうやって自分を洗脳する。

pha:僕は空いてるとこ。モスとか。
佐藤:僕は出版社とか、ホテルに缶詰とか。
滝本:出た!さすが~!
佐藤:いやいや、出版社とか普通でしょ。
滝本:支援効果がすごそう。笑

佐藤:でも、ビジネスホテルも自腹で行ってるから、
数千円出してるから書かないと損だなって。

アイデアはどうやって貯めてる?

pha、佐藤:パクる

pha:こういう本書きたいな~っていくつか読む。

佐藤:そういえば、ファウスト編集長の太田さんが、
phaさんが小説書こうとして「タンデムローターの方法論」
読んでるって聞いて、さすがだ~やっぱいい大学出てる人は違うわ!
って言ってたよ!

同人誌で一番成功したのは「タンデムローターの方法論」だから、
それを参考にするのは偉い。

大体のやつは、やりたいことをやって失敗するのに、
一番うまくいったのをパクるのはさすがだ~って言ってた。

pha:いや、でもそれは結局自分アゲでしょ。
太田さんの自分スゴイ、でしょ。笑
でも読んで、「こんなに魂削れないわ…」ってなったよ。

滝本:魂を削る、命を削るのは
令和の時代に合わない。
火花みたいになっちゃう。

今の時代はまったり。
バガボンドもバキもジョジョも
格闘漫画は途中で農業が入る。

佐藤:それは長寿漫画だからでは…。
作者も年齢が上がるし…。

滝本:これが世の中の潮流。
下手したら僕たちの世代は200歳まで生きるかもしれないし。
佐藤:地獄のようだがな。

滝本:スタバはワンモアコーヒーがあるので、
スタバのはしごをする。
散歩になっていい。

pha:1日2、3時間集中するのが限度。
pha、滝本:夜にやる気が出ちゃうんだよね、よくないわ~。

佐藤:僕は育休中。7年ぐらい。
今書いているのは、育休中でも書けるようなゆるいやつ。

phaさんの、この2冊読むと、
つらくないようにしながら、インプット、アウトプットできるメソッドがわかる。

本を五感で味わうということについて

佐藤:本に蜜をかけて食べさせる宗教もあるわけでしょ?
pha:そんなのあるの?

滝本:コード理論の本を抱いて寝てますよ。

佐藤:本をなめたり、本に頭をつけてもそんなの意味ないわけ。
だって文字読んでないんだもん。でも、本を心に寄せていくことは出来る。
字面やページ数、厚みで本をインストール出来てるな、って時はある。

直感を磨くには

pha、滝本:散歩

滝本:アパートの周りをぐるぐる歩く。
佐藤:不審者じゃん。笑
滝本:でしょ。笑
でも同じ道を歩きたい。
佐藤:あ~違う道だと風景を楽しむってなるもんね。
新しい情報を入れたくないんだ。

pha:佐藤さんは?
佐藤:本を読むのが一番いい。
「自分で思いつくのが一番!」と思っちゃう悪い癖があるんだけど、
本を読むのが一番いい。

Twitterについて

佐藤:Twitterは人がやるもんじゃないよ!
滝本:細かいアウトプットになるのでやりたい。

佐藤:机に向かうこと以外もクリエイティブはある。
日常の中に見つけていかなきゃいけないんだけど。










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